ホンダ トピックプロ(AF‐38)

 新聞配達用にはヤマハ・ニュースギアの独壇場だが、ホンダも一応対抗機種らしきビジネス・スクーターを作っていた。このトピック(AF38)は輸出相場の2万円で購入。エンジンはライブディオと一部共通。ヘッドライトはNS‐1と同じ。他はほぼ専用でできている。

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ニュースギアと違うのはシート下にメットイン・スペースがあること。フルフェイスは入らないが一定の深さがあり便利。またこのスペースを外すとエンジン上部が見えてメンテにも都合が良い。そのため燃料タンクはフロントカウル内に押し込まれるが5ℓ弱の容量がある。新聞配達用にはリアブレーキがフットペダルでないと都合が悪いが、フットブレーキの仕様はない。また荷台はギアより位置が高く、過積載時には安定性に問題がありそうだ。反面、前後12インチで車体強度もあり、走行性能は良い。最高速も60km出るし、電器式リミッターでなく駆動系で規制するため、ハイプリ加工で70km/hは出るのだが、なぜかウェイトローラーの摩滅が異常に早かった。おそらく荷重用にVベルトの張りが強いのだろう。そのためライブディオ同様、クランクベアリングのノイズが出やすい。加速は良いが車重もあるため、ブレーキの利きはそれなり。

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ライブディオ用のボアアップ・キットを組んだら、ピストンがヘッドに当ってしまった。圧縮比が違うらしい。キャブレターはクランクケースの中央にあり、さらなる高性能を予感させた。発売時に既にホンダは2サイクル機関の全廃を決めており、このエンジン一代で終わってしまったのは惜しい。見ての通りリアアクスルに補強用のアームが渡されていたり性能に拘った所が多いのもホンダらしい。ニュースギアが業務用に酷使され乗り潰される中で、逆に中途半端に在庫が残っていることも多い。エンジン前半部はライブディオと共通のため、手を掛ければまだまだ維持することも不可能ではない。